北海道北広島市とJR北海道は7月11日、球場を中核とした複合商業施設「北海道ボールパークFビレッジ」のアクセス駅として整備する千歳線の新駅(球場新駅)について、駅舎のデザインなどを発表した。デザインコンセプトは「『幕開けの駅』~北海道ボールパークFビレッジの始まりの場所となる駅舎~」。秋にも工事に着手する。
駅舎の外観は北海道ボールパークの玄関口を表現した「大門」と、来訪者を迎え入れる「小門」で構成される。大門は「都会的スケールでの街の始まり」を表現。小門は「ヒューマンスケールで温かく迎えること」を表現しているという。
内部はライン照明を採用し、改札のスペースには北広島市の木であるカエデを用いる。これらにより来訪者を温かく迎え入れるという。内壁は球場のエントランスにも使われている赤レンガを用いることで、北海道ボールパークの「始まりの場所」を強調するという。このほか、北広島市が整備する球場新駅改札口前の歩行者用デッキの上に大屋根を設置することも検討している。
球場新駅は千歳線の上野幌~北広島に整備。位置は札幌駅から約20km、北広島駅から約2kmの場所になる。新駅から北海道ボールパークの球場施設「エスコンフィールドHOKKAIDO」までは約300mで徒歩4分。現在の線路の外側に待避線とホームを設ける相対式ホーム2面4線の構成で、ホームは6両編成に対応する。駅舎は3階建てで3階に改札を設ける。
工事費は協定ベースで約80億円。新駅の整備にあわせて実施する北広島駅の改良工事などを含む総工事費は約90億円になる。着工は工事施行協定書の締結後、準備期間を経て秋ごろを予定している。
工事期間は2028年度までで2028年夏ごろをめどに開業の見込み。ただしJR北海道は「開業時期は、建設資材・機器の調達遅れ等により工事が予定通りに進まない場合が想定されることから、今後、JR北海道が工事の進捗に併せて決定し、お知らせします」としており、開業が遅れる可能性を匂わせている。
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