小湊鉄道キハ203「宿泊施設」に グランピング施設の保存車、ベッドやキッチンを設置



小湊鉄道線の沿線にあるグランピング施設「高滝湖グランピングリゾート」(千葉県市原市)を運営するHAMIRUは、施設内で保存している小湊鉄道キハ200形気動車(キハ203)を宿泊施設として改装し、8月1日にオープンする。

高滝湖グランピングリゾートで保存されているキハ203。【画像:HAMIRU】

キハ203はこれまでグランピング施設の体験コンテンツとして展示保存されていた。HAMIRUによると、宿泊施設への改装に際し、つり革や運転席などはそのまま残しつつベッドやキッチンシンク、Wi-Fiなどを設置。車内の細部までキハ203の雰囲気を味わえるようにしたという。また、夕食として地元弁当業者の駅弁かバーベキューが提供される。予約は高滝湖グランピングリゾートのウェブサイトで受け付ける。

キハ203(右)は小湊鉄道線の線路沿いに設置されている。【画像:HAMIRU】

キハ203は1963年に製造。引退後はHAMIRUが譲り受け、2023年に高滝湖グランピングリゾート内に設置した。設置場所は小湊鉄道線の線路沿いで、ダム建設に伴い1988年に使用を終了した旧線があった場所。HAMIRUは「小湊鉄道キハ203が運行を開始した場所に『帰ってきた』ような歴史を感じることができます」とアピールしている。

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