JR西日本は3月8日、敦賀駅(福井県敦賀市)での北陸新幹線と在来線特急の乗り換えについて、駅の案内標を充実させるなどの取組を行うと発表した。
北陸新幹線は3月16日に金沢~敦賀が延伸開業する予定。敦賀駅には3階建ての高架駅が整備され、3階ホームを発着する北陸新幹線「つるぎ」と1階ホームを発着する大阪・名古屋方面の在来線特急「サンダーバード」「しらさぎ」の乗換地点になる。
JR西日本が公表したイメージによると、新幹線から「サンダーバード」「しらさぎ」への乗り換えルートを看板や床面の誘導シールで案内。「サンダーバード」の案内は青、「しらさぎ」の案内でオレンジでデザインした。
JR西日本によると、新幹線から在来線特急に乗り換えるケースでは、新幹線「つるぎ」1本の列車から在来線特急「サンダーバード」「しらさぎ」の2本の列車に乗り換える客が同時に移動する場合がある。一つのエスカレーターの集中・混雑を避けるため、「サンダーバード」「しらさぎ」の乗り場までを示す案内を分かりやすく示すことで、スムーズに乗り換えられるという。
このほか、実際の乗換方法を図解入りで案内した動画も公開。北陸新幹線の各駅や車内、在来線特急の車内に設置するポスター・シール・リーフレットに記載のQRコードを読み取ることで視聴できる。
JR西日本は北陸新幹線の敦賀延伸開業に先立ち、同社の社員など900人を乗客役とした乗換シミュレーションを1月に敦賀駅で実施。乗換時間の想定は8分だったが、このシミュレーションでは5分ほど長い13分かかった。
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