大手私鉄も回数券「消滅」確定 最後は京急電鉄、ポイントサービスに移行



京急電鉄は1月16日、普通回数乗車券(回数券)などの発売を3月15日限りで終了すると発表した。JRに続いて大手私鉄からも回数券が消滅する。

京急線の列車。【撮影:草町義和】

発売を終了する回数券は普通回数乗車券のほか時差回数乗車券と土・休日割引回数乗車券。発売終了までに購入すれば有効期限まで利用できる。身体障害者用割引回数乗車券・知的障害者用割引回数乗車券・通学用割引回数乗車券は引き続き発売する。

京急電鉄は回数券に代わる「鉄道乗車ポイントサービス」を導入。事前にサービス登録した交通系ICカード「PASMO」で京急線を繰り返し利用するとポイントがたまる「リピート」と、キャンペーンへのエントリーでポイントがたまる「おでかけ」の2種類を提供する。サービス開始日は4月6日からだが「リピート」は6月1日から開始になる。

JRは2022年11月にJR北海道が発売終了したのを最後に回数券が消えた。【画像:まあ2022/写真AC】

回数券はICカードの普及などで利用者が減少し、JR旅客6社は2022年11月までに発売を終了した。大手私鉄でも発売終了が相次いでおり、現在発売しているのは京成電鉄・京急電鉄・近鉄の3社のみ。このうち京成電鉄と近鉄が2月29日限りでの発売終了を決めていた。京急電鉄が3月に発売を終了すると大手私鉄からも回数券が消える。

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