京成電鉄の回数券「2024年2月29日」発売終了 大手私鉄で終了未決定は1社だけに



京成電鉄は12月15日、普通回数乗車券(回数券)などの発売を来年2024年2月29日をもって終了すると発表した。これにより大手私鉄で回数券の発売終了を決めていないのは1社だけになった。

回数券の発売を終了する京成電鉄。【撮影:草町義和】

京成電鉄が発売を終了するのは、普通回数乗車券のほか土・休日割引回数乗車券と成田スカイアクセス回数券。同社は発売終了の理由として交通系ICカードの普及などによる利用の減少を挙げている。

身体障害者・知的障害者割引回数乗車券と通学用割引回数乗車券は発売を継続する。また、発売終了日までに購入した回数券などは有効期限まで利用できる。京成電鉄が2025年4月に吸収合併する予定の新京成電鉄は、2022年8月限りで回数券の発売を終了している。

JR旅客6社は昨年2022年11月までに回数券の発売を終了。大手私鉄も16社のうち11社が昨年度2022年度末までに発売を終了し、この段階で発売を継続していたのは京成電鉄・京王電鉄・京急電鉄・近鉄・阪急電鉄の5社だった。

回数券の発売終了を決めていない京急電鉄。【撮影:草町義和】

本年度2023年度は、まず阪急電鉄が4月30日に発売終了。8月31日には京王電鉄が発売を終了した。近鉄は京成電鉄と同じ2024年2月29日をもって発売を終了する予定。発売終了を決めていないのは2023年12月15日時点で京急電鉄の1社だけになった。

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