特急「やくも」381系「ほぼ引退」計画が確定 新型273系の順次投入で



JR西日本は2月16日、岡山~出雲市の特急「やくも」に導入する新型の特急型電車「273系」の追加投入計画を発表した。4月から6月にかけて順次投入する。国鉄時代から「やくも」で運用されている381系特急型電車は、6月で定期列車での運用からほぼ引退する見込みになった。

381系の特急「やくも」。【画像:ONECHANCE/写真AC】

「やくも」定期列車の運行本数は3月16日のダイヤ改正時点で1日15往復。ダイヤ改正後のすべて381系で運行されるが、4月6日から「やくも5・7・11・21・23・27・4・6・10・20・22・26号」の6往復に273系が投入される。

4月26日からは岡山発「やくも13・29・12・28号」が381系から273系に変わり、273系での運行本数は8往復に。5月7日からは「やくも3・17・2・16号」も273系での運行に変わって273系の運行列車は15往復中10往復になる。

6月15日は岡山7時05分→出雲市10時18分の「やくも1号」のみ381系で運行。それ以外はすべて273系で運行され、6月16日以降は「やくも」全15往復が273系で運行されるようになる。

2024年4月6日に「やくも」新型車両としてデビューする273系。【撮影:草町義和】

「やくも」で運用されている381系は車体の形態や塗装によって複数の種類があるが、運転台越しの前面展望を楽しめるグリーン車を連結した「パノラマ編成」は273系デビュー前日の4月5日限りで運行を終了し、「国鉄色」「緑やくも色」の編成も6月14日限りで運行を終了する。

381系「非リバイバル塗装車両」の運行終了時期は未定。JR西日本は「全15往復が273系に置き換え後も一部381系で運行する場合があります」としており、6月16日以降も定期列車での代走や臨時列車などで「やくも」を381系で運行する可能性を示唆している。

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