東芝がバングラディシュ向け回生電力貯蔵装置を受注 海外向け初、ダッカの鉄道に導入



東芝は3月11日、バングラデシュのダッカ都市高速鉄道6号線用の回生電力貯蔵装置(TESS)を受注したと発表した。今年2020年後半から順次納入する。

沖縄都市モノレール線(ゆいレール)に納入されたTESS。【画像:東芝】

6号車はバングラディシュの首都ダッカ市内を全線高架で南北に結ぶ路線の計画。全長約20kmで16駅が設けられる予定だ。東芝が海外向けTESSを納入するのは、これが初めてになる。

TESSは列車がブレーキをかけた際に発生する回生電力を蓄電池に充電し、列車が加速するための電力として再利用するための装置。停電により列車が駅間やトンネル内に停止した場合の非常走行用電源などとしても使うことができる。

東芝のTESSの蓄電池には同社が開発した長寿命タイプのリチウムイオン二次電池「SCiB」を採用している。