大阪メトロ中央線の夢洲延伸「事業許可」万博アクセス輸送に向け準備進む



国土交通大臣は12月22日、大阪メトロが申請していた北港テクノポート線・コスモスクエア~夢洲3.2kmの第2種鉄道事業を許可した。開業は来年度2024年度末ごろの予定。大阪メトロ中央線の延伸区間として、当初は2025年に開催される大阪・関西万博の会場アクセス輸送を担う。

北港テクノポート線の位置。コスモスクエア~夢洲のみ事業を再開し、大阪メトロがOTSから線路を借りて中央線の延伸区間として列車を運行する。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

北港テクノポート線はコスモスクエア~新桜島(仮称)の7.5kmを結ぶ大阪湾岸の鉄道新線計画。大阪港トランスポートシステム(OTS)が2000年に第1種鉄道事業許可を受けていた。コスモスクエア~夢洲を結ぶ道路・鉄道併用の海底トンネルが整備されただけで事業は長らく凍結状態だったが、夢洲で大阪・関西万博が開催されることが決まったのを受け、コスモスクエア~夢洲のみ工事が再開された。

コスモスクエア駅で接続する大阪メトロ中央線の列車が夢洲駅まで直通。営業上も中央線の延伸区間になる。このため大阪メトロは今年2023年8月、OTSから北港テクノポート線の線路を借りて列車を運行するための第2種鉄道事業許可を申請していた。

大阪メトロ中央線に導入された新型車両の400系。【画像:大阪メトロ】

大阪メトロは第2種鉄道事業が許可されたことを受け、「中央線は大阪・関西万博の輸送を担う唯一の鉄道路線であり、万博開催期間中は、国内外から多くのお客さまのご利用が予想されるため、すべてのお客さまに安全・快適に利用いただけるよう、安全・安心で着実な輸送への取組みを進めます」とコメントした。

《関連記事》
大阪メトロ中央線「万博延伸」事業許可など申請 運賃低く抑えるための手続き始まる
大阪環状線が「ミャクミャク」ラッピング列車に 大阪・関西万博の500日前から