鹿島臨海鉄道「貨物線で旅客列車」鹿嶋まつりでサッカースタジアム臨時停車も



鹿島臨海鉄道(茨城県)は10月21・22日に鹿島サッカースタジアム周辺で開催される「第30回鹿嶋まつり」にあわせ、通常はサッカー試合日のみ営業する鹿島サッカースタジアム駅への臨時停車と貨物線(鹿島臨港線)での臨時旅客列車の運行を行う。

鹿島臨海鉄道の8000形。【撮影:草町義和】

10月21・22日は大洗鹿島線の旅客列車のうち、下り(鹿島神宮方面)9~17時台と上り(水戸方面)8~17時台の列車が鹿島サッカースタジアム駅に臨時停車する。鹿島臨港線の臨時旅客列車は10月22日のみ運行。車両は8000形気動車でトイレなしの2両編成になる。鹿島サッカースタジアム~神栖の往復運行で神栖駅では乗り降りできず、乗車自体が目的のイベント列車になる。

運行本数は鹿島サッカースタジアム発10時55分・14時20分の2本で、1往復の所要時間は42分。乗車できるのは乗車券(往復500円)を購入した先着250人で、乗車券は鹿島サッカースタジアム駅で10時(1本目)と13時30分(2本目)から発売される。

通常は旅客列車が入らない鹿島臨港線の神栖駅。【撮影:草町義和】

鹿島臨港線は鹿島サッカースタジアム駅と鹿島臨海工業地帯の奥野谷浜駅を結ぶ19.2kmの貨物線。成田空港向け航空燃料の暫定輸送を行うことになった際、地元自治体の要望を受けて旅客列車を運行することになり、1978年から一部の区間で運行された。しかし利用者が非常に少なかったことから1983年に旅客営業を廃止。再び貨物専業に戻っている。2005年以降、イベント列車の形で臨時の旅客列車がときどき運行されている。

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