箱根登山ケーブルカー更新車両を現地搬入 赤と青の2両、3月20日に運行再開へ



箱根登山鉄道は3月20日の始発から、鋼索線(箱根登山ケーブルカー)の運転を再開する。これに伴い25年ぶりに車両を更新。車体のデザインも変わる。このほど1号車の2両編成が完成し、搬入作業が行われた。

現地での搬入作業が行われた箱根登山ケーブルカー。【画像:小田急エージェンシー】

新しい車両は既存の車両の台車を再利用しつつ、車体を更新したもの。1号車は鉄道線の3000形電車「アレグラ号」と同じ「バーミリオンはこね色」を使った赤を基調としたデザインで、2号車は「箱根山から見る青空」をイメージして青にしたという。

アクセントの文字表記はゴールドの筆記体切文字を中心に配置。両端には、交走式(つるべ式)ケーブルカーの中間地点にある、車両が行き違うための複線部をイメージした「リボン状のモチーフ」などを配置したという。

箱根登山ケーブルカーは、箱根登山鉄道の鉄道線の終点・強羅駅と早雲山駅を結ぶ1.2kmのケーブルカー。車両を含む施設更新工事のため、昨年2019年12月から運休している。

鉄道線の箱根湯本~強羅間も、同年発生した台風19号の影響で線路が流出するなどの被害を受けて運休中。再開は今年2020年秋頃の予定だ。

箱根登山ケーブルカーの1号車は赤を基調にデザインされた。【画像:小田急エージェンシー】
箱根登山ケーブルカーの新しい車体のイメージ。【画像:小田急エージェンシー】