JR九州の新入社員「七星未来」肉声・多言語にも対応「AI駅員」の実証実験



JR九州は9月11日、人工知能(AI)を活用した案内サービス「AI駅員」の実証実験を行うと発表した。沖電気工業と日立製作所が実験に協力。「七星未来(ななほし みく)」という架空の新入社員を設定したAIを使って駅利用者へのサービスの向上を目指す。10月2日から4駅で実施する。

AI駅員「七星未来」の実証実験が行われる佐賀駅。【撮影:草町義和】

「七星未来」は駅構内や経路に関する案内、切符に関する問い合わせなどに対応。客の肉声やボタン操作を認識して音声か文字で案内する。海外からの客への多言語案内も可能で、対応言語は日本語・英語・韓国語・中国語(簡体字)の4カ国語。「七星未来」が対応できない場合は、遠隔案内機能で駅員が対応する。

「七星未来」による案内のイメージ。【画像:JR九州】

実証実験は10月2日~12時24日の7~19時、鹿児島本線の小倉駅と香椎駅、長崎本線の佐賀駅と諫早駅で実施。「七星未来」を各駅に配置するほか、専用QRコードを読み取れば客のスマートフォンで「七星未来」の案内を受けることも可能だ。

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