JR東海の新型車両「315系」日本車両が受注 各年度56~120両を納入へ



日本車両製造は1月29日、JR東海から315系電車を受注したと発表した。2021年度から2025年度にかけ、合計352両を納入する。納入予定時期(売上計上予定時期)ごとの納入車両数は次の通り。

315系のイメージ(2020年1月発表時)。【画像:JR東海】

2022年3月期(2021年度):56両(7編成)
2023年3月期(2022年度):56両(8編成)
2024年3月期(2023年度):120両(20編成)
2025年3月期(2024年度):64両(16編成)
2026年3月期(2025年度):56両(14編成)

受注金額は非公表。日本車両によると、2021年3月期の業績への影響はないが、2022年3月期以降の売上高への寄与を見込んでいるという。JR東海の昨年2020年1月の発表では、315系の導入に伴う設備投資額は約720億円。

315系は、JR東海の発足前後に導入された在来線普通列車用の電車を置き換えるために製造される新型車両。同社の在来線車両では初めて非常走行用蓄電装置を搭載するほか、保安装置などの二重系統化や振動検知装置の搭載などを行い、安全性・安定性の向上を図る。

名古屋・静岡都市圏を中心に東海道本線・中央本線・関西本線などに順次投入される。315系の投入により、国鉄時代に製造された車両(211系電車の8両)が更新され、JR東海の車両はすべて同社発足以降に新製された車両になる。