近鉄「新スナックカー」12200系の記念切符発売 定期運転は終了もイベント等で使用



近畿日本鉄道(近鉄)は3月3日、12200系特急型電車「新スナックカー」が引退したのに伴い「12200系引退記念乗車券」を発売すると発表した。

2月限りで定期列車での運転を終了した12200系「新スナックカー」。【画像:近鉄】

大阪難波→1220円区間と近鉄名古屋→1220円区間の片道乗車券2種類で、券面には「新スナックカー」の写真がデザインされている。発売額は各1220円で、各3000枚の限定発売だ。

まずネットでの事前予約による先行発売が行われる。予約受付期間は3月6日10時から11日17時までで、3月12日から28日まで販売。購入開始日を3月12日から21日までのあいだで近鉄が指定する。購入駅は申込時に大阪上本町駅か近鉄名古屋駅のどちらかを選ぶことができる。

一般発売は3月29日から9月30日まで。大阪上本町駅と近鉄名古屋駅で販売するが、売り切れ次第終了する。このほか、12200系をデザインしたピンバッジセット(2500円)やキーホルダー(1600円)も3月12日から近鉄のネットショップで発売する。

「12200系引退記念乗車券」のイメージ。大阪難波発(左)と近鉄名古屋発(右)の2種類ある。【画像:近鉄】

12200系「新スナックカー」は1969年から1976年にかけ166両が製造された、近鉄の特急型電車。車内に調理コーナー(スナックコーナー)を設けた12000系特急型電車「スナックカー」(1967年)の改良型だ。12200系も初期に製造された車両はスナックコーナーを設けていたが、すぐにスナックコーナーを省略した車両に変わった。

老朽化のため今年2021年2月12日で定期列車での運用を終了したが、近鉄は記念乗車ツアーをはじめとするイベントなどで12200系を使用するとしており、5月15日に「さよなら12200系特急車両撮影ツアー」の実施が計画されている。詳細は同社のウェブサイトなどで案内するとしている。