芳賀・宇都宮LRTの開業日は「特殊な運行体制」一部電車は事前配布の整理券が必要



宇都宮芳賀ライトレール線(芳賀・宇都宮LRT)を運営する宇都宮ライトレールは8月21日、開業日(8月26日)のダイヤなどを発表した。当日はイベント開催の関係で午後から一般運行を始める臨時ダイヤに。かなりの混雑が見込まれることから、一部の電車は事前に配布する「乗車時間指定整理券」がないと乗れないようにするなど、特殊な運行体制になる。

8月26日に開業する芳賀・宇都宮LRT。【撮影:草町義和】

8月26日は午前から午後にかけ、宇都宮駅東口~東宿郷の範囲で発車式やパレードなどのイベントが実施される予定。事前募集した招待客などを乗せて走る先行乗車イベントも行われる。一般運行は15時から始まる予定だ。

15時台の運行本数は、下りが宇都宮駅東口発00分・05分・15分・30分・35分・45分の6本、上りが芳賀・高根沢工業団地発00分・15分・30分・45分の4本。その後は23時台まで上下線ともおおむね15分間隔で運行される。

最終電車の時刻は、上りが芳賀・高根沢工業団地22時54分発→宇都宮駅東口23時42分着と芳賀・高根沢工業団地23時27分発→平石23時59分着。下りは宇都宮駅東口22時35分発→芳賀・高根沢工業団地23時23分着と宇都宮駅東口23時46分発→平石23時59分着になる。

宇都宮駅東口停留場を15・16時台に発車する下り電車に同停留場から乗るには、あらかじめ乗車時間を指定した整理券を入手しておく必要がある。すでに定期券を購入済みの客も乗車時間指定整理券が必要だ。

8月26日の15・16時台に宇都宮駅東口停留場から乗車する場合は時間指定の整理券が必要だ。【撮影:草町義和】

乗車時間指定整理券は当日朝8時から、宇都宮駅東口停留場近くのライトキューブ~ヨークベニマルを結ぶ通路で配布。並んだ順に時間指定の早い整理券を配布し、乗車時間の希望は受け付けない。17時台以降も混雑が見込まれる場合は乗車時間指定整理券を配布する場合がある。

芳賀・宇都宮LRTに導入されるHU300形電車「ライトライン」は1編成の定員が約160人だが、宇都宮駅東口発15・16時台の下り電車は途中停留場での乗降を考慮し、宇都宮駅東口停留場での乗車人数を120人に制限する。

宇都宮駅東口以外の各停留場では入場制限を実施する予定。乗車時間指定整理券は配布せず、乗車待ちの列に並ぶ必要がある。電車到着時の混雑状況によっては乗車までに時間がかかる場合がある。

宇都宮駅東口以外の停留場では時間指定の整理券が配布されず、乗車待ちの列に並ぶ必要がある。【撮影:草町義和】

宇都宮ライトレールは大変な混雑が見込まれるとし、できるだけICカードで利用するよう呼びかけている。芳賀・宇都宮LRTのICカードは、宇都宮エリアの関東自動車やJRバス関東が導入している「totra」。「Suica」や「PASMO」など全国相互利用サービスに対応した交通系ICカードでも利用可能だ。

8月27日からは所定ダイヤでの運行になる予定だ。7月26日時点の計画によると、宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地14.5kmの所要時間は48分。営業時間帯は平日が朝4時~深夜0時台で、土曜・休日は朝5時台~深夜23時台。平日ピーク時は約8分間隔、それ以外の時間帯は約12分間隔での運行になる。

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