天橋立観光船「20年ぶり」新造船 羽衣伝説にちなんだデザイン



丹後海陸交通(京都府)は8月2日、天橋立観光船に新造船「KAMOME7」を導入すると発表した。8月10日に就航する。

天橋立観光船に導入される「KAMOME7」。【画像:丹後海陸交通】

総トン数は19トンで全長17m、全幅5.2m。旅客定員は150人(座席80人)になる。船体は杢兵衛(もくべえ)造船所が製作し、エンジンはヤンマー舶用システム製。GK京都がデザインを担当した。

外観は丹後に伝わる羽衣伝説にちなみ、羽衣が舞う優美な姿を船体の上部のアーチから側面へとつながる曲線で表現。白と金色を基調にしたシンプルなグラフィックとあわせ、天橋立や宮津湾に映える上品で美しい姿を表現したという。

船内のインテリアは木調と素材感を生かした同系の茶色と白に構成色を絞り、落ち着いた雰囲気でゆっくりと過ごせる空間を実現したという。

丹後海陸交通は丹後半島の天橋立エリアを中心に路線バスや観光船、ケーブルカー、リフトを運営している。天橋立観光船に新造船が導入されるのは20年ぶり。同社は「KAMOME7」を定期船だけでなく新たなイベントなどでも活用する考えだ。

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