JR西日本は3月29日、脱線事故の影響で一部区間の運転を見合わせている芸備線について、5月下旬の運転再開を目指すと発表した。
同社によると、事故は3月23日の19時23分頃に発生。新見18時25分発の備後落合行き下り普通列車(1両)が備後八幡~内名(広島県)を25km/hで走行中、運転士が線路内に落石があるのを発見した。非常ブレーキを使ったが落石に接触し、5m行き過ぎて停車。前方台車の1軸目と2軸目が脱輪した。乗客はおらず、運転士にけがはなかったという。
現在は現場を含む東城~備後落合が運休中。同区間でタクシー・バスによる代行輸送が行われている。JR西日本は落石の原因を調査するとともに東城~備後落合の斜面の調査を実施し、5月下旬の運転再開を目指すとしている。
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