西武鉄道は3月14日、車内に自転車を持ち込むことができる「サイクルトレイン」のサービスを、3月21日から池袋線・西武秩父線で始めると発表した。事前予約制で座席指定列車「S-TRAIN」を利用。これまで実証実験を行っていたが、定期実施に移行する。
土曜・休日限定で、利用できる列車(区間)は下り「S-TRAIN1号」(石神井公園8時54分発→飯能9時25分着→西武秩父10時05分着)と上り「S-TRAIN4号」(西武秩父17時07分発→飯能17時50分着→石神井公園18時26分着)。10両編成の10号車のみ自転車を一人につき1台持ち込める。
下りは石神井公園駅が乗車のみで飯能・西武秩父の両駅は降車のみ。上りは西武秩父・飯能両駅が乗車のみで石神井公園駅が降車のみになる。これ以外の駅での乗り降りはできない。
利用料金(片道の運賃・座席指定料金と自転車1台分の持込料金)は大人1800円・子供900円。予約数は片道10人分まで。小田急系のスマートフォン専用予約サイト「EMotオンラインチケット」で利用日の14日前から前日まで受け付ける。西武鉄道のチケットレスサービス「Smooz」や駅窓口での販売、当日販売は行わない。
西武鉄道は昨年2022年11月、西武新宿線の特急列車と池袋線・西武秩父線の「S-TRAIN」でサイクルトレインの実証実験を実施。今年2023年1月にも池袋線の「S-TRAIN」で2回目の実証実験を行っていた。
西武鉄道は定期実施への移行について「実証実験を通じ、安全にご利用いただけることが確認でき、またお客さまより『定期的に実施してほしい』とのお声を多数いただいた」としている。西武鉄道はこのほか、西武多摩川線で予約が不要なタイプのサイクルトレインを運行している。
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