西武「サイクルトレイン」新宿・池袋・秩父線で実証実験 多摩川線との違いは?



西武鉄道は11月に西武新宿線・池袋線・西武秩父線で「サイクルトレイン」の実証実験を行う。定期運行している特急レッドアロー「小江戸」と座席指定列車「S-TRAIN」を活用した事前申込制。

サイクルトレインになる西武新宿線の特急レッドアロー「小江戸」。【画像:西武鉄道】

西武新宿線では11月5・6日の2日間、「小江戸3・34号」を井荻駅に臨時停車させて井荻~本川越で自転車を持ち込めるようにする。時刻は「3号」が井荻7時42分→本川越8時16分、「34号」が本川越17時02分→井荻17時33分。井荻駅で乗り降りできるのは実証実験の参加者に限られる。募集人数は合計12人。

池袋線・西武秩父線の実証実験は11月26・27日の2日間。「S-TRAIN1・4号」を秋津駅に臨時停車させ、秋津~西武秩父で自転車を持ち込める。秋津駅の乗降は参加者限定。時刻は「1号」が秋津8時14分→西武秩父9時15分、「4号」が西武秩父17時07分→秋津18時15分になる。募集人数は合計20人。

池袋線・西武秩父線では「S-TRAIN」がサイクルトレインになる。【画像:西武鉄道】

参加費は片道1500円で、乗車券が別途必要だ。申込みは西武トラベルのウェブサイトで受け付けている。締切は西武新宿線が10月21日9時までで、池袋線・西武秩父線は11月9日16時まで。申込み多数の場合は抽選になる。

サイクルトレインは自転車を解体することなく車内に持ち込めるサービス。西武鉄道は昨年2021年7月から西武多摩川線でサイクルトレインの実証実験を始め、10月から本実施に移行した。沿線住民の日常生活向けのサービスといえるもので、今回の実証実験と異なり事前予約は不要だ。

自転車の車両への固定イメージ(特急「小江戸」)。【画像:西武鉄道】
自転車の車両への固定イメージ(座席指定列車「S-TRAIN」)。【画像:西武鉄道】

西武新宿線・池袋線・西武秩父線での実証実験について、西武鉄道は「西武線での新たな観光方法のご提案として将来的な本線での定期的なサイクルトレイン導入を見据えた実証実験として実施するもの」としており、西武多摩川線とは異なる観光型のサイクルトレインといえる。

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