阪堺電軌「モ161形」4両を花見シーズンに運行 「現役最古」身近に感じて



阪堺電軌は3月1日、国内最古の現役車両とされる電車「モ161形」4両を3月から4月にかけ運行すると発表した。

阪堺電軌モ161形の161号。【画像:なお0808/写真AC】

運行日は3月4日~4月16日の土曜・休日。天王寺駅前・恵美須町~我孫子道・浜寺駅前の全線を走る。運行時刻は公表されてないが、南海電鉄のスマートフォン向け公式アプリ「南海アプリ」の電車位置情報サービスを使うとリアルタイムで走行位置を確認できる。

阪堺電軌は今回のモ161形の運行について「春のお花見シーズンの土休日に今年で就役95周年を迎える国内現役最古の車両であるモ161形車をより身近に感じていただきながら沿線のグルメや観光施設へお出かけいただくことを目的に運行いたします」としている。

モ161形は1928年から1931年にかけ15両が製造された電車。4両(161・162・164・166号車)が営業運転できる状態で残り、製造から今年2023年で95周年を迎える。日本の鉄軌道車両としては現役最古で、老朽化のため実際に運転される機会は減っている。このうち161号は2021年にはクラウドファンディング(CF)で調達した資金で修繕された。

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