西武鉄道の特急・座席指定料金が値上げ、7月から 一部据え置きの列車も



西武鉄道は1月31日、特急料金と座席指定料金を改定すると発表した。一部の列車を除いて値上げする。

西武鉄道の特急ラビュー。【撮影:未来鉄道データベース】

特急料金は60kmまでの各距離帯を一律100円値上げ。18kmまでの区間は現行300円が400円に、35kmまでは現行400円が500円、60kmまでは現行500円が600円になる。61km以上の区間は現行710円から190円値上げの900円に変わる。おもな区間の特急料金は池袋~所沢が500円、池袋~西武秩父が900円、西武新宿~本川越が600円。

座席指定制の通勤列車は「拝島ライナー」の座席指定料金が値上げされ、現行300円のところ100円値上げの400円になる。一方、東京メトロ線などに乗り入れている「S-TRAIN」は「複数の会社を乗り継ぐことによる料金の加算に配慮」するとし、現行料金(260円か510円)を据え置く。

座席指定列車の「拝島ライナー」。【画像:西武鉄道】

改定日は7月1日の予定。前日(6月30日)までに改定日以降の乗車日を購入した場合、現行料金が適用される。

西武鉄道は特急料金などの値上げについて「新型コロナウイルス感染症の拡大などによる社会変容や経営環境の変化を受けて、良質なサービスを維持していくため」としている。

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