名鉄三河線・若林駅付近まもなく仮線切替 高架本体の工事が本格化へ



名鉄は1月16日、三河線・若林駅(愛知県豊田市)とその前後の線路を3月に仮線に切り替えると発表した。高架化工事の一環。

仮線用のレールを運んできた工事列車(2022年9月)。【画像:豊田市】

切替作業は3月3日の終列車から開始。3月4日の始発列車から仮線を走る。列車の運行状況により作業が延期される場合の予備日は第1予備日が3月4日、第2予備日が3月10日で、仮線での運行開始は各予備日の翌日始発列車からになる。

仮線は現在の線路の北西側。若林駅のホームも現在地から北西側の仮ホームに移る。同駅の改札口はそのままだが、駅舎とホームを結ぶ通路が長くなる。

若林駅の平面図。仮線切替後はホームも移転する。【画像:名鉄】
知立寄りの切替地点(左:仮線、右:現在線)。【画像:名鉄】
若林駅に整備された仮ホーム。【画像:名鉄】

この工事は豊田市を事業主体とする連続立体交差事業(連立事業)。若林駅を含む約2.2kmの区間を高架化し、踏切4カ所の解消を図る。2018年に都市計画事業として認可され、2021年7月から仮線の工事が始まった。

仮線切替後は現在の線路を撤去し、高架橋本体を建設する工事が本格的に始まる。高架化後の仮線撤去や側道などの整備も含めた工事完了は2027年3月の予定。

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