相鉄3月13日ダイヤ改正、日中のJR直通列車は相鉄線内「各停」に統一



相鉄(相模鉄道)は2月2日、ダイヤ改正を3月13日に実施すると発表した。すでに発表している終電の繰り上げのほか、運行パターンを変更するなど大幅な改正。相鉄はラッシュ時間帯の利便性向上と混雑平準化、コロナ禍における夜間時間帯の輸送力の調整を図るとしている。

相鉄線からJR線に直通する列車。写真の直通列車は相鉄線内特急だが、3月のダイヤ改正後の直通列車は日中時間帯が各駅停車に統一される。【撮影:草町義和】

平日朝ラッシュ時は、運転本数や列車種別、行き先、運行パターンの見直しを実施。海老名発の各駅停車(各停)2本を特急横浜行きに変更し、JR直通の特急は二俣川駅と西谷駅で横浜行きの列車に接続させる。また、海老名発の各停の一部を急行横浜行きに変更し、各停横浜行きは湘南台発にする。

平日朝ラッシュ時のいずみ野線は、湘南台発から横浜方面への運行パターンを変更。通勤急行1本と各停2本とし、均等な列車間隔にする。二俣川駅ではJR直通の特急に接続する列車を通勤急行に変更し、いずみ野線各駅からJR直通列車を利用しやすくするという。また、通勤特急の運行時間帯を朝ラッシュ時の前後に変更し、オフピーク通勤の利便性向上と混雑緩和を目指す。これに伴い、いずみ野駅での通勤特急と各停の接続を取りやめる。

平日朝ラッシュ時の海老名発のJR直通列車は行き先を変更。赤羽行き1本は運転区間を短縮して池袋行きになる一方、新宿行き2本が運転区間を拡大して池袋行きに変わる。

平日夕方ラッシュ時は、横浜発の運行パターンの見直しを実施。海老名行き快速は西谷駅でJR線からの海老名行き特急に接続する。湘南台行き快速は、湘南台駅まで先の到着になり、二俣川駅で海老名行き各停に接続する。このほか、夕方ラッシュ時の運行パターンを横浜発18時00分頃から17時30分頃に前倒して設定し、夕方時間帯の混雑緩和を図るという。

JR線からの特急海老名行きは、西谷駅で快速海老名行きと接続。鶴ケ峰駅と希望ケ丘~瀬谷間各駅の利用者は、西谷駅で快速に乗り換えると早く到着できる。一方でJR線からの特急海老名行きは二俣川駅での接続がない。いずみ野線各駅を利用者は西谷駅か二俣川駅で後続の各停湘南台行きに乗り換えることができる。また、JR線からの特急海老名行きは、瀬谷駅で追い越した各停海老名行きに大和駅で乗り換えが可能。相模大塚~かしわ台間各駅の利用者は大和駅で各停に乗り換えると早く到着できる。

日中時間帯は平日・土曜・休日とも運行パターンを分かりやすくするほか、利用実態にあわせて列車の種別・運転区間・運転本数を見直す。JR直通列車は各停に統一し、各駅からJR直通列車を利用しやすくする。JR直通の各停を利用する場合、西谷駅で特急に乗り換えると横浜駅に先着できる。またJR線からの各停を利用する場合、西谷駅で特急に乗り換えると二俣川駅と大和駅、海老名駅に先着できる。二俣川駅では湘南台行きに接続する。

土曜・休日の夕方時間は、横浜発の列車を急行・快速・各停とし、JR線からの列車は特急に変更する。

おおむね22時以降の夜間は新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用者が減少していることから、平日ダイヤを土曜・休日ダイヤとほぼ同じダイヤとし、平日の運転本数を減らす。このほか、早朝は羽沢横浜国大発→西谷行きの列車を平日2本増発し、土曜・休日も1本増やす。

夜間作業時間の確保を図るための終電繰り上げは、相鉄新横浜線(JR直通線)を除き実施。おおむね15~20分程度繰り上げる。平日・土曜・休日いずれも終電時刻が同じになる。JR直通列車の終電時刻の繰り上げは行わなず、始発時刻の繰り下げも行わない。