西武特急「レッドアロー」池袋線・西武秩父線ラストランで記念ヘッドマークを掲出



西武鉄道は2月21日から、「池袋線レッドアロー号 ラストラン プロモーション」を始めた。10000系特急型電車「ニューレッドアロー」が池袋線・西武秩父線での定期運転を終了し、3月13日に同線でのラストランを迎えるのに伴うもの。記念ヘッドマークの掲出などを行う。

ヘッドマークのイメージ。【画像:西武鉄道】
西武池袋線を走る「ニューレッドアロー」。【撮影:草町義和】

ヘッドマークは「ニューレッドアロー」と「レッドアロークラシック」が向かい合うようにして並ぶデザイン。10000系の第10110編成に設置され、2月24日から3月13日まで運転される。第10110編成の走行位置は、スマートフォン向けのアプリ「西武線アプリ」で確認することができる。

駅構内や車内では2月21日から、「ニューレッドアロー」のラストランをイメージしたグラフィックポスターを掲出中。「NEW is LAST」をキャッチコピーとし、夕暮れのなかを走り去る「ニューレッドアロー」がデザインされた。このほか、3月8日から13日にかけ、一部の駅や列車内でグラフィックポスターのクリアファイルが配布される。

西武鉄道は1969年から、池袋線・西武秩父線の池袋~西武秩父間で「ちちぶ」などの特急列車の運転を開始。クリーム色をベースに赤い帯を巻いた特急専用の5000系電車が導入され、列車の愛称とは別に「レッドアロー」という車両愛称が付けられた。1976年からは新宿線でも「レッドアロー」の運行が始まった。

1993年には新しい「レッドアロー」として10000系「ニューレッドアロー」がデビューし、老朽化した5000系を置き換えた。一部の5000系の車体は富山地方鉄道(富山地鉄)に譲渡され、現在も運行中。2011年には10000系の第10105編成の車体を5000系風にデザインした「レッドアロークラシック」が、運行を開始している。

2019年3月にデビューした新型特急の001系電車は「Laview(ラビュー)」という愛称が付けられた。今年2020年3月14日のダイヤ改正で池袋線・西武秩父線の特急は「ラビュー」に統一され、「レッドアロー」の名を持つ特急型電車は池袋線・西武秩父線の定期列車から姿を消すことになる。

「ニューレッドアロー」の池袋線・西武秩父線からの引退を記念した式典は3月13日の15時~15時30分頃、特急「ちちぶ21号」の発車にあわせて池袋駅で行われる予定だ。

グラフィックポスターのイメージ。【画像:西武鉄道】
富山地鉄に譲渡された5000系。【撮影:草町義和】
5000系「レッドアロー」(左)と10000系「ニューレッドアロー」(中央)、001系「ラビュー」(左)。【撮影:未来鉄道データベース運営部(K)】