福知山線の特急「臨時停車」で加古川線の利用増を検証 もともと停車も通過扱い



JR西日本は5月17日、大阪と北近畿方面を結ぶ特急「こうのとり」について、谷川駅(兵庫県丹波市)の停車本数を臨時に増やすと発表した。同駅で連絡している加古川線への影響を調べる。

大阪と北近畿方面を結ぶ特急「こうのとり」。【画像:JR西日本】

臨時停車は7月1日から9月30日まで実施。下り(福知山方面)は「3号」(10時17分発)と「17号」(18時27分発)の2本が臨時停車する。上り(篠山口・三田・大阪方面)は「10号」(10時17分発)・「12号」(11時17分発)・「14号」(13時16分発)・「16号」(金・土曜・休日運行、14時16分発)の4本が臨時停車する。

「こうのとり」は福知山線経由で新大阪~福知山・豊岡・城崎温泉を結ぶ特急列車。一部の列車は対向列車の待ち合わせで谷川駅に停車しているが、そのなかには営業上は通過扱いで旅客の乗り降りができない「運転停車」を行っている列車もある。今回の臨時停車は通常は通過扱いとしている列車で旅客が乗り降りできるようにする。

特急「こうのとり」の運行区間と周辺路線。【画像:JR西日本】

加古川線は山陽本線の加古川駅と福知山線の谷川駅を結ぶ48.5kmの路線。輸送密度(2022年度)は全体で2440人だが、西脇市~谷川の17.3kmは237人と非常に少ない。今回の臨時停車では「こうのとり」からの乗換客で西脇市~谷川の利用者が増えるかどうかを検証する。

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