山陽本線と広島大学結ぶ「BRT」導入可能性を検討 JR西日本・広大・東広島市が連携



広島大学・東広島市・JR西日本の3者は11月22日、バス高速輸送システム(BRT)の導入検討や実証実験で連携、推進するための協定を締結した。東広島市の都市拠点などの公共交通の機能強化と魅力向上を目指す。

幅の広い道路の中央にバス専用レーンと屋根付きのホームを設けたBRT(イランの首都テヘラン)。【撮影:草町義和】

専用の走行空間を活用したBRTや自動運転などの新技術を活用したBRTの導入・検討と、BRT・鉄道・路線バスとの連携による拠点・ネットワークの形成の検討で連携。具体的には、西条駅と広島大学東広島キャンパスを結ぶ道路で専用走行空間の導入可能性を検討する。

この道路は東広島市道西条駅大学線で、一部は広島県道195号と重複。全線4車線で街路樹や歩道も整備されており、フランス語で街路樹や側道を備えた広い道路を意味する「ブールバール」と呼ばれている。西条駅~広島大学の距離は約4km。

このほか、バス車両による自動運転・隊列走行の実証実験を通じた新技術の活用の検討や、BRTを導入した場合の需要の研究や道路交通シミュレーションも行う。

西条駅と広島大学の位置。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

JR西日本は網干総合車両所宮原支所野洲派出所(滋賀県野洲市)の構内に自動運転・隊列走行BRTのテストコースを整備。2021年10月から複数台のバスが並んで自動運転で走る実験を行っている。

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