小田急の特急ロマンスカーに「定額制」チケット 距離に応じて4種類



小田急電鉄は11月21日、特急ロマンスカーのサブスクリプションチケット「EMot特急パスポート」を発売すると発表した。特急ロマンスカーで定額制サービスを導入するのは初の試みという。

小田急の特急ロマンスカー「GSE」。【画像:小田急電鉄】

小田急が展開している「MaaS」アプリ「EMot」限定で大人用のみの発売。小田急線内の駅を平日日中の9時から17時59分のあいだに発車する特急ロマンスカーに1日2本まで乗車できる。ロマンスカーが乗り入れている箱根登山線や東京メトロ千代田線、JR御殿場線は利用できないが、御殿場線の松田駅は小田急線内として扱う。乗車に際しては乗車券類が別途必要だ。

利用する列車・座席は乗車当日の4時以降に選択できる。有効期間は利用開始日から30日間で実質月額制。利用開始日は購入から1週間以内に任意の日を設定できる。

発売額は4種類で、35kmまでが3500円、50kmまで4500円、75kmまで5000円、全区間は6000円。利用区間は固定されておらず、対応した距離の範囲内なら利用するたびに発着駅を自由に設定することが可能だ。3500円(~35km)のチケットの場合、新宿~町田や海老名~秦野、相模大野~片瀬江ノ島などで利用できる。

各区間の「EMot特急パスポート料金」(上段)とチケットレス特急料金(下段)。【画像:小田急電鉄】

発売期間は11月24日から来年2023年3月31日まで。小田急電鉄は4種類とも4往復使えば所定の特急券を購入するよりお得になるとしている。

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