移動手段「自動判定」でポイント付与 JR東日本が実証実験、交通機関によって倍率変化



JR東日本とAD損保(あいおいニッセイ同和損害保険)の2社は2月15日、移動手段に応じてポイントを付与するサービスの実証実験を行うと発表した。

ジェイリードの仕組み。【画像:JR東日本・AD損保】

2社が共同開発した実証実験用のスマートフォンアプリ「JREAD」(ジェイリード)を使用する。このアプリを介して得られる位置情報から、利用者がどの移動手段を使って移動したかを自動的に判定、記録し、移動手段に応じたマイルを付与。一定数たまったマイルをもとに、JR東日本のポイント「JRE POINT」を付与する。

ジェイリードは米国企業が開発したアプリ技術を日本向けにカスタマイズしたもの。2社が発表したアプリ画面の開発イメージによると、移動手段によってマイルの付与倍率を変化させており、飛行機を利用すると通常マイルの0.1倍、車は1倍、相乗り・タクシーは2倍、自転車やJR東日本の利用は5倍、徒歩は10倍となっている。

アプリ画面の開発イメージ。【画像:JR東日本・AD損保】

実証実験の実施期間は2月から3月末まで。事前に同意を得たモニターにジェイリードをダウンロードしてもらい、実験に参加してもらう。2社は収集したモビリティ関連データを用いて、コロナ禍での新たな生活様式における利用者の移動手段や移動した範囲などを分析し、ポイントの付与による行動変容との相関関係を検証する。また、モニターへのアンケートを通じ、このサービスが社会的に受け入れられるかどうかも確認するという。