阪急神戸線「武庫川新駅」2市と阪急電鉄が基本合意 開業時期や負担割合は?



兵庫県の西宮市・尼崎市と阪急電鉄の3者は11月1日、阪急神戸線の新駅(仮称「武庫川周辺新駅」=武庫川新駅)の設置と自転車駐車場の整備、新駅周辺の都市基盤施設の整備について、基本合意書を締結した。

阪急神戸線の武庫川橋梁。【画像:SetsukoFS/写真AC】

合意書によると、3者は新駅設置などの計画の策定に向け相互に協力。3者が一致して国庫補助事業の採択を目指す。計画の規模や実施時期は今後3者で協議するとし、具体的な開業時期などは示していない。費用の負担方法も国庫補助の採択を見据え、今後協議するものとした。

一方で3者は合意書の署名式で、遅くとも10年以内に設置したい考えを明らかにした。事業費は新駅と自転車駐車場の整備に約55億円、周辺道路の整備に約5億円を見込む。3分の1は国庫補助を受け、残り3分の2を3者が負担する方向だ。

武庫川新駅の計画位置。【画像:西宮市・尼崎市・阪急電鉄】
武庫川新駅の横断面図。武庫川橋梁の上下線のあいだにホーム(赤)を整備する。【画像:武庫川周辺阪急新駅に関する検討会】

武庫川新駅は阪急神戸線の武庫之荘~西宮北口に設けることが構想されている駅。尼崎市と西宮市の市境に設けられた武庫川橋梁の上下線のあいだにホームを整備することが考えられている。昨年2021年9月、阪急電鉄・兵庫県・尼崎市・西宮市の4者が事業の具体化に向け連携することで合意していた。

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