JR貨物「桃太郎」ラッピングのEF210形、2月28日にも搬出 東海道・山陽の電気機関車



JR貨物は2月20日、EF210形電気機関車「ECO-POWER(エコパワー)桃太郎」の316号機を、川崎重工業の兵庫工場(神戸市兵庫区)で報道陣に公開した。従来のEF210形と異なり、「桃太郎」のキャラクターイラストで車体をラッピングしているのが特徴。2月28日以降に工場から搬出され、3月から営業運転に入る予定だ。

EF210形は1996年に試作車が製造され、1998年から量産車の製造が始まった直流方式の電気機関車。おもに東海道本線や山陽本線などで貨物列車をけん引している。最初に配置された車両基地が岡山機関区だったのにちなみ、「エコパワー桃太郎」の愛称が付けられた。

今回公開されたのは、勾配区間で貨物列車を後押しする補助機関車としても使うことができる、300番台の316号機。JR貨物は新たに「桃太郎」のキャラクターを制作し、316号機の車体側面にキャラクターのイラストが貼り付けられた。

本年度2019年度製造分となる317・318号機にもイラストが貼り付けられる予定。JR貨物は既存のEF210形にも再塗装にあわせて随時イラストを貼り付けるという。

現在明らかになっている輸送計画によると、316号機は2月28日の午前中に兵庫工場から搬出される予定。続いて317号機も3月16日の午前中に搬出される。いずれも貨物列車扱い(甲種輸送)で別の機関車にけん引されて走る。ただし輸送計画は大きく変わる可能性もある。