東急電鉄は8月26日、目黒線の発車サイン音(発車メロディ)を更新すると発表した。鉄道マニアとしても知られる音楽館社長で音楽家の向谷実さんと共同で制作したメロディを使用。目黒線で現在使われている発車メロディは2000年に導入されており、22年ぶりの更新になる。

発車メロディが更新されるのは目黒線・目黒~日吉の発車メロディ。来年2023年3月に開業予定の東急新横浜線・日吉~新横浜にも導入される。目黒線と相互直通運転している各社局線内の一部区間でも使用される予定だ。発車メロディは上り線用と下り線用の2種類で、列車が駅に停車中、ドアが閉まる前に発車時刻が近づいていることを案内する。
現在の発車メロディも上り線用と下り線用で使用音源を分けているが、今回導入する発車メロディは上り線列車で使用するものには上行音階を、下り線列車で使用するものには下行音階を使用。違いを明確化することで上下線のどちらの列車が発車するのかを分かりやすくするという。
また、ドアが実際に閉まる際に流れる音の要素を発車メロディのなかに織り交ぜる。これにより列車が出発することを潜在的に意識してもらえるよう工夫を加えたという。
新しい発車メロディは今年2022年9月以降、順次使用を開始。2023年3月中に完全移行の予定だ。
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