相鉄と東急電鉄は8月9日、相鉄・東急直通線の開業にあわせて導入する定期券の新しいサービスの概要を発表した。一定の条件を満たせば定期券の区間から外れた特定の区間も追加運賃を払わず利用できる。
相鉄・東急直通線は羽沢横浜国大~新横浜~新綱島~日吉を結ぶ10.0kmの新線で来年2023年3月に開業予定。営業上は既開業の相鉄・JR直通線、西谷~羽沢横浜国大も含め、西谷~新横浜が「相鉄新横浜線」、新横浜~日吉が「東急新横浜線」になる。
相鉄の場合、相鉄新横浜線・西谷~新横浜の区間を含むIC通勤定期券に限り、相鉄本線の横浜駅でも乗り降りできるようになる。ただし西谷~横浜の途中各駅で途中下車することはできない。IC通学定期券と磁気式の定期券はこのサービスの対象外になる。同社は「平日は相鉄新横浜線経由でラクラク通勤、休日は横浜駅周辺でお買い物、といったご利用が可能となります」とアピールしている。
東急電鉄は東急新横浜線・新綱島~日吉を含む定期券で東横線の綱島~日吉を利用することが可能に。逆に東横線の綱島~日吉を含む定期券で新綱島~日吉を利用することもできるようにする。
東急電鉄は東急新横浜線の加算運賃設定を申請しているが、新綱島~日吉は加算運賃の設定区間から外した。このため新綱島~日吉と綱島~日吉の運賃は同額になる。東急電鉄は新綱島駅が東横線の綱島駅と非常に近接した位置関係にあるため運賃の同額化と定期券の区間外利用の取り扱いを図るとしている。
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