豪ゴールドコースト「路面電車」丸紅が延伸区間のPPP事業権を取得



丸紅は4月4日、オーストラリア・ゴールドコーストの路面電車「G:link(ジー・リンク)」の延伸について、同社が出資している「GoldLinQ(ゴールドリンク)」を通じ、クイーンズランド州政府からパブリック・プライベート・パートナーシップ(PPP)事業権を取得したと発表した。

ゴールドコーストの路面電車「G:link」。【画像:丸紅】

取得は3月30日付け。「GoldLinQ」は「G:link」延伸区間の設計・建設・資金調達・運行・保守を行う。延伸区間はブロードビーチ駅からマイアミ駅を経てバーリー・ヘッズ駅までの6.7Kmで、8駅が設けられる。事業内容には既設の車両基地の更新なども含まれる。

ゴールドコーストはクイーンズランド州南東部の観光都市。人口の急激な増加で道路の混雑が激しくなったことから路面電車タイプの軽量軌道交通(LRT)が計画され、2014年に第1期区間の約13kmが「GoldLinQ」の「G:link」として開業した。

「G:link」の路面図。点線の部分が今回PPP事業権を取得した第3期区間になる。【画像:丸紅】

2017年12月には第2期となる約3kmの延伸区間が開業。現在の路線はゴールドコースト市内の海岸線沿いに北のヘレンズベールから南のブロードビーチ駅を結ぶ20kmで、19駅が設けられている。

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