山陽本線ICカード「全区間対応」来春までに JR西日本~JR九州の通過利用は?



JR西日本は2月9日、交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」の山口県内のエリアを来年2023年春に拡大すると発表した。これにより山陽本線は全区間で交通系ICカードに対応する。

2023年春に「ICOCA」エリアに入る山陽本線の下関駅。【撮影:鉄道プレスネット】

2023年春から新たに「ICOCA」エリアに入る区間は、山陽本線の徳山~下関間と山口線の新山口~山口間。山陽本線は新南陽~下関間の20駅、山口線は湯田温泉駅と山口駅の2駅で新たに「ICOCA」が利用できるようになる。山口線では切符の機能のみ利用できる。

2023年春の「ICOCA」エリア拡大区間。【画像:JR西日本】

山陽本線はJR西日本が運営する神戸~下関・兵庫~和田岬間と、JR九州が運営する関門海峡区間の下関~門司間で構成されるJR在来線。JR西日本エリアは現在、神戸~南岩国・兵庫~和田岬間が「ICOCA」エリアで、JR九州の下関~門司間は同社の交通系ICカード「SUGOCA(スゴカ)」のエリアだ。JR西日本「ICOCA」エリアは今年2022年3月12日、南岩国~徳山間に拡大する予定。2023年春に徳山~下関間に拡大すると、山陽本線の全区間で交通系ICカードを利用できるようになる。

「ICOCA」エリア~下関~「SUGOCA」エリアを交通系ICカードで通過利用できるようにすることは、現時点では計画されていない。JR西日本山口支社の広報担当者は鉄道プレスネットの取材に対し「将来的には通過利用できるようにすることも検討している」と話した。

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