南海電鉄「クリスマス無料」に 「Visaのタッチ決済」で改札通過実験のキャンペーン



南海電鉄はクリスマスの12月25日、キャッシュレス決済サービス「Visaのタッチ決済」を使うと運賃が実質無料になるキャンペーンを実施する。

南海電鉄の列車。【撮影:草町義和】

12月25日の始発から最終列車までキャンペーン対象駅の改札を「Visaのタッチ決済」を用いて入出場した場合に限り、運賃を100%割引(無料)する。システム上の都合で改札機の通過時には正規の運賃が表示されるが、あとで返金処理が行われるという。

キャンペーンの対象駅(改札口)は、難波(2F中央改札口、3F北改札口)・新今宮(4F)・天下茶屋・堺(東口)・泉大津・和歌山市・りんくうタウン・関西空港・堺東(西出口)・三国ヶ丘・金剛・河内長野・橋本・九度山・高野下・高野山の16駅。これ以外の駅を利用した場合は割引が適用されない。

このほか、商業施設と連携したキャッシュバックキャンペーンも12月25日に行われる。三井住友カード発行のVisaカードで「Visaのタッチ決済」を用いて対象駅の改札を入出場し、そのカードを使って「なんばCITY」「なんばパークス」で支払いした場合に限り、抽選で150人の客に購入金額の20%をキャッシュバック(上限2000円)する。

「VISAのタッチ決済」は、非接触対応の「VISAカード」をカードリーダーにタッチすると支払いが完了するキャッシュレス決済サービス。鉄道・バスの運賃収受では京都丹後鉄道や京福バスなどが導入している。

南海電鉄は4月から16駅の改札機で「Visaのタッチ決済」の実証実験を開始。期間は当初12月12日までの予定だったが、このほど来年2022年12月11日まで1年間延長することが決まった。同社は実験期間の延長を記念して無料キャンペーンを実施する。

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