東急電鉄が大井町線の座席指定サービス「Qシート」を休止と発表



東急電鉄は5月11日、大井町線と田園都市線のダイヤ改正を6月6日に実施すると発表した。大井町線の有料指定席「Q SEAT」(Qシート)のサービスを提供している列車を大幅に増やす。

大井町線の列車に連結されているQシート車。平日夜のみ座席指定制になる。【撮影:草町義和】

Qシートのサービスは、平日の夕夜間の大井町発→長津田行き急行5本で提供。ダイヤ改正後は2倍の10本に拡大する。このほか、大井町線では夕夜間の長津田行き直通急行の運行開始時刻を繰り上げ、いまより40分程度早い17時30分から運行。田園都市線でも一部列車の時刻や種別、行き先、待避駅を変更する。

Qシート車は大井町線6020系電車の7両編成に1両だけ連結されている車両。ほかの6両と異なり車体がオレンジ色で、車内にはクロスシートとロングシートの両方に転換できるデュアルシートを設けている。通常はロングシートで運用されるが、平日の夕夜間はクロスシートの指定席に。スマートフォンなどで指定券を購入すると利用できる有料座席指定サービスを提供している。

Qシートの有料座席指定サービスは4月24日以降、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて休止中。東急電鉄はQシートサービスの再開と運行本数の拡大について「感染拡大状況やお客さまのご利用状況などを考慮して決定し、運行時刻表と併せてあらためてお知らせします」としており、ダイヤ改正と同時にQシートサービスの提供列車が拡大するかどうかは不透明な情勢だ。

東急大井町線を中心に運用されている6020系電車。車体がオレンジ色のQシート車を1両だけ連結している。【撮影:草町義和】