京王電鉄「年末年始の終夜運転」計画 高尾山方面の座席指定列車「迎春号」も



京王電鉄は12月10日、今年2021年12月31日深夜(大みそか)から来年2022年1月1日早朝(元旦)にかけ終夜運転を実施すると発表した。初日の出観光向けの座席指定臨時列車「京王ライナー迎春号」も運転する。

「京王ライナー迎春号」で使われる5000系。【撮影:草町義和】

終夜運転が実施されるのは、京王線の新宿~高尾山口間と新線新宿~笹塚間。各駅停車などをおおむね60分間隔で運転する。井の頭線や相模原線、競馬場線、動物園線、京王線の北野~京王八王子間では実施しない。

「京王ライナー迎春号」は、新宿発1時00分(1号)・2時00分(3号)・2時50分(5号)・4時05分(7号)の計4本を運転。車両は5000系(10両編成・クロスシート)を使用する。新宿・明大前・府中・分倍河原・聖蹟桜ヶ丘・高幡不動・北野・めじろ台・高尾・高尾山口の各駅に停車する。新宿駅と明大前駅は乗車専用。その先の駅は乗降フリーだ。

2021年12月30日~2022年1月3日の期間は京王線・井の頭線ともに土曜・休日ダイヤで運行する。

関東大手私鉄は2021~2022年の年末年始の終夜運転について、東武鉄道・西武鉄道・小田急電鉄・京急電鉄・相鉄が12月10日までに終夜運転を実施しないと発表。東急電鉄も鉄道プレスネット編集部の取材に対し「終電後に東横線・田園都市線で臨時列車を各1本運転するが、終夜運転は行わない」と話した。

一方で京成電鉄は終夜運転の実施を計画し、京王電鉄もこれに続く形になった。東京メトロは終夜運転の実施の可否について、まだ発表していない。

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