台湾鉄路の日本・インド製旧型客車「普快車」運転終了 南廻線全線電化のダイヤ改正で



台湾の鉄道路線を運営する台湾鉄路管理局は10月27日、台湾南部の枋寮~台東間を結ぶ南廻線の全線電化開業にあわせ、12月23日にダイヤ改正を実施すると発表した。台湾を一周する鉄道ネットワークが全線電化されるとともに、人気の高い「普快車」の運行が終了する。

台湾鉄路の南廻線で運転されている「普快車」。【撮影:草町義和】

南廻線の普快車は、日本製とインド製の旧型客車をディーゼル機関車がけん引して走る列車。日本の普通列車に相当し、枋寮~台東間の98.2kmを約2時間で結ぶ。途中、台湾最南端駅の枋山駅も通る。

客車の車体が青く塗装されていることから「藍皮普快車」とも呼ばれている。冷房装置は搭載されておらず、ドアは手動。昔ながらの鉄道の雰囲気を色濃く残しており、台湾だけでなく日本など海外の鉄道マニアのあいだでも人気が高い。

「普快車」の車内。【撮影:草町義和】
「普快車」の車窓。【撮影:草町義和】

現在、台湾の普通列車の多くは電車や気動車で運転される「区間車」で、普快車は南廻線の1往復だけ。この1往復が12月のダイヤ改正で消滅する。普快車で使われている旧型客車は改造され、将来的には観光列車として使われる予定だ。

このほか、このダイヤ改正では多くの列車が電気運転の列車に変わる。また、高速電車タイプの特急列車「プユマ」が新たに南廻線での運転を開始し、高雄~台東間の所要時間が最大で27分短縮されるほか、高雄~花蓮間も最大39分短縮される。

南廻線は1991年までに全線開通し、翌1992年に正式に営業を開始。当初は全線非電化だったが、現在は知本~台東間が電化されており、残る枋寮~知本間の電化工事が進められていた。