JR九州は6月8日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で運休している同社の観光列車シリーズ「D&S列車」や一部の在来線特急について、6月19日から通常ダイヤで運転すると発表した。クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」は7月14日から運転を再開する。
JR九州の在来線特急は3月20日から一部の列車が運休。4月24日以降は特急「ゆふいんの森」「あそぼーい!」「A列車で行こう」などのD&S列車が全面的に運休している。JR九州は「緊急事態宣言が解除され、県をまたがっての移動自粛が段階的に緩和されている」として、これらの列車を6月19日の始発から再開することにした。
ただし、臨時列車は引き続き運休。また、豊肥本線のD&S列車「あそぼーい!」は、8月8日の同線の全線復旧にあわせて運転を再開することになった。このため、6月19日から8月7日までの「あそぼーい!」運休日には、「あそぼーい!」と同じ時刻の「九州横断特急」が阿蘇~別府間で運転される。このほか、「JRKYUSHU SWEET TRAIN 或る列車」は別途、詳細な運転計画が案内される。
発売が見合わせられていた7月乗車分の指定席は6月8日以降、通常通り1カ月前の10時から発売される。
「ななつ星」は3泊4日コースを7月14日から再開。続いて7月18日には1泊2日コースも再開される。これに先立つ7月7~10日には、3泊4日コースによる訓練運転が実施される。また、新型コロナウイルスの感染拡大防止策の一つとして、当面は乗車人数を最大8組16人に制限して対人距離を確保。「ななつ星」は客車7両編成で定員は所定でも28人(1両あたり4人)という少なさだが、運転再開時にはさらに減って1両あたり約2人になる。