相鉄本線の鶴ケ峰駅付近「地下化」都市計画案が可決 来年度の事業認可目指す



横浜市の都市計画審議会は11月12日、相鉄本線の鶴ケ峰駅付近での実施が計画されている連続立体交差事業(連立事業)の都市計画案を可決した。

相鉄本線の地下化のイメージ。一部を除き複線の円形トンネルで整備することが考えられている。【撮影:草町義和、加工:鉄道プレスネット編集部】

この連立事業は、相鉄本線の保土ケ谷区西谷4丁目(西谷駅付近)から旭区二俣川2丁目(二俣川駅付近)まで約3.2kmが事業区間。このうち鶴ケ峰駅とその前後の約2.1kmを地下化する。坑口付近は複線の擁壁と箱型トンネル、鶴ケ峰駅は箱型3層(一部2層)の地下駅で、最下層に相対式ホーム2面2線を設ける。それ以外は複線の円形トンネルで整備することが考えられている。

これにより「開かずの踏切」9カ所を含む10カ所の踏切を解消し、踏切渋滞の解消や鉄道で分断された地域の一体化などを図る。総事業費は約784億円の見込み。

事業区間の平面図(上)と縦断面図。【画像:横浜市】

横浜市は今後、環境影響評価書の公告・縦覧や都市計画決定を経て、来年度2022年度の事業認可と2033年度の完成を目指す方針だ。

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