全長200km「高知横断特急」新型2700系で運転 東西の土佐くろ線とJR線を直通



JR四国と土佐くろしお鉄道は11月12日、高知県の東西ほぼ200kmを横断する団体専用臨時列車「高知横断特急」を運行すると発表した。大型観光キャンペーン「四国デスティネーションキャンペーン」(四国DC)の企画。

「高知横断特急」で使われる2700系。【画像:JR四国・土佐くろしお鉄道】

車両は新型特急車両の2700系を使用する。運行日・運行区間・時刻は次の通り。

12月21日:高知横断特急 宿毛号:奈半利10時18分頃→中村15時56分頃→宿毛16時36分頃
12月22日:高知横断特急 奈半利号:宿毛10時08分頃→中村10時44分頃→奈半利16時28分頃

全体の距離は191.8km。宿毛~中村~窪川間は土佐くろしお鉄道の中村・宿毛線、窪川~高知~後免間はJR土讃線、後免~奈半利間は土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線を走る。JR線と東西の土佐くろしお鉄道線を直通運転する。

定期列車の乗り継ぎで宿毛~奈半利間を移動すると所要時間は最短で3時間39分だが、「高知横断特急」は6時間以上かけて走る。一部の駅では10~20分ほど停車し、地酒など特産品のふるまいや販売、地元学校の生徒による歓迎演奏などが行われる。

乗車には「高知横断特急」を利用する旅行商品を購入する必要がある。11月14日10時からJR四国「旅の予約センター」などで申込みを受け付ける。旅行代金は大人の場合、グリーン席利用で2万円から、指定席利用で1万7000円から。ただし高知県在住者限定の割引もある。

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