牟岐線「新駅」整備で鉄道利用者1.3~1.4倍に 徳島県アンケート結果で試算



徳島県は徳島文化芸術ホール(仮称、新ホール)の建設にあわせて整備するJR牟岐線・徳島~阿波富田間の新駅(徳島市)の構想について、7~8月に実施したアンケートの結果を10月1日までに公表した。

徳島文化芸術ホールの予定地や新駅検討場所の位置。【画像:徳島県】

ウェブサイト・郵送による新ホール利用希望者のアンケートでは1149人が回答。交通手段として鉄道を挙げたのは27.9%で、このうち14%が新駅を利用すると回答した。

周辺施設の通勤・通学者や徳島市役所への訪問者、周辺居住者のアンケートでは8296枚を配布し、3636人が回答。新駅を「利用したい」と答えたのは9.2%、「機会があれば利用したい」としたのは21.8%だった。

この結果を受け徳島県は、新駅の整備による鉄道利用者の増加数を試算。新ホール利用者のうち鉄道利用者は、新駅がない場合に比べ約1.3倍に。周辺施設の利用者も新駅がない場合に比べ約1.4倍に増えるとした。

新駅はJR四国の徳島駅から約650m、阿波富田駅から約750mのあたりに設けることが考えられている。周辺には新ホールが建設される徳島市立文化センター跡地や徳島市役所がある。

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