牟岐線「徳島新駅」検討の一般競争入札を公告 市役所と新ホールの近く



新駅の設置が想定される場所(赤)。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット編集部】

徳島県は3月29日、JR四国の牟岐線・徳島~阿波富田間に設ける新駅の検討業務の一般競争入札を公告した。開札は4月14日。新駅の事業化に向けた動きが本格化する。

新駅の想定地点は徳島市幸町など。徳島駅から約650m、阿波富田駅から約750mのあたりで、西側には徳島市役所がある。東側には徳島市立文化センターの跡地があり、ここには新ホールが整備される予定だ。市役所前駐車場の約150mの区間に長さ約90mのホームを設置することを基本とし、駅周辺施設や事業効果、運行計画などの検討を行う。

駅周辺施設の検討では、鉄道高架事業計画や新ホールの整備計画、駅周辺の状況を踏まえた関係機関協議資料を作成。新駅の位置やアクセス機能、駅前機能の概略検討を行い、基本計画案を3案提出する。新駅の位置は「将来の鉄道高架時にできるだけ手戻りが無く、線路を挟み近接する新ホールへのアクセスを最大限考慮し検討する」必要がある。履行期間は契約締結日の翌日から270日間、設計金額は2970万5000円(税別)。

徳島~阿波富田間では新ホールの整備が浮上したのにあわせ、新駅の構想も浮上していた。徳島県の飯泉嘉門知事は昨年2020年12月、県議会の定例会本会議で「(新ホール予定地に)隣接する牟岐線への新駅設置にチャレンジする。JR四国や徳島市との密接な連携のもと、直ちに検討に着手する」と答弁した。

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