東武鉄道の春日部駅、2031年度の高架化を目指す 埼玉県と施行協定締結



高架化後の線路の横断面図。春日部駅は島式4面8線の配置になる。【画像:東武鉄道】

東武鉄道と埼玉県は1月24日、春日部駅(埼玉県春日部市)の高架化に向け、連続立体交差事業の施行協定を締結した。2031年度の完成を目指す。

春日部駅は伊勢崎線(東武スカイツリーライン)と野田線(東武アーバンパークライン)が乗り入れている東武鉄道の駅。現在は地上に線路とホームが設置されているが、これを高架化することで周辺にある踏切を解消し、交通渋滞や踏切事故の解消などを目指す。

事業区間は東武スカイツリーラインの春日部市南一丁目~粕壁四丁目間の約1.6kmと、東武アーバンパークラインの春日部市粕壁字八木崎~南一丁目間の約1.9km。解消される予定の踏切は10カ所だ。

事業区間の中心に位置する春日部駅も高さ約10mの高架駅に生まれ変わり、幅は最大で約70m。島式ホーム4面8線の構造になる。

施行協定によると、事業期間は2020年度から2031年度まで。全体の事業費は約650億円で、このうち国と埼玉県、春日部市が約510億円を負担し、残りの約140億円を東武鉄道が負担する。

事業区間の平面図。【画像:東武鉄道】
現在の踏切渋滞と高架化完了後のイメージ。【画像:東武鉄道】