西武線にも駿豆線の人気土産「チャバコ」登場 タバコ自販機の再利用で狭山茶を販売



チャバコのパッケージデザイン。西武鉄道の電車などがデザインされている。【画像:西武ホールディングス】

タバコパッケージを模した箱に日本茶の粉末スティックを入れた「Chabacco(チャバコ)」の自動販売機が西武鉄道の駅に設置され、9月1日から販売を始めた。廃棄予定だったタバコの自販機を再利用している。

チャバコの自販機が設置されたのは埼玉県内の所沢駅と本川越駅で、販売額は一箱600円。日本三大茶の一つとされる狭山茶の粉末スティックが8本入っている。今後、西武ゆうえんち駅と西武秩父駅でも販売する予定だ。

パッケージに西武鉄道の電車などがデザインされているのが特徴。所沢駅の販売分は表面に40000系電車、裏面には「日本の航空発祥の地」といわれる所沢の茶畑を飛ぶ飛行機をデザインした。本川越駅の販売分は表面が2000系電車で、裏面には小江戸川越の「時の鐘」と蔵造りの街並みなどをデザインしている。

このほか、10000系電車「レッドアロークラシック」をデザインした特別パッケージを各駅2000箱限定で販売。デザインは所沢駅と本川越駅で異なる。

本川越駅のチャバコ自販機とパッケージのデザイン。【画像:西武ホールディングス】

西武グループの中核会社・西武ホールディングスによると、喫煙者の減少でタバコの自販機も減っており、2019年には約2万台のタバコ自販機が廃棄された。同グループは「ロス」だと思われていたものを価値に変えるプロジェクト「LOSS TO VALUE」を展開しており、その一環としてチャバコを企画。昨年2020年12月から伊豆箱根鉄道駿豆線の駅で販売している。

チャバコは発売開始から累計で4000個を突破して「人気のお土産」になったといい、これを受けて狭山茶の生産地を事業エリアとする西武鉄道の駅でも販売することにしたという。

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