「SL北びわこ号」京都鉄道博物館で「復活運転」 客車は12系、四季のヘッドマークも



C56 160が12系客車をけん引する「SL北びわこ号」。【画像:JR西日本】

京都鉄道博物館は9月7日、同館の構内で運転しているSL列車「SLスチーム号」の客車を12系に変えて運転すると発表した。運行を終了した「SL北びわこ号」の姿を再現する。

期間は9月30日~10月5日。「SLスチーム号」の客車を「SL北びわこ号」と同じ12系客車2両に変更する。どの蒸気機関車がけん引するかは明らかにされていない。運行時間は11~16時のあいでで、おおむね30~60分に1本の運行。乗車料金は通常の「SLスチーム号」と同じで、大人(高校生以上)300円、子供(3歳~中学生)100円。

ヘッドマークも「SL北びわこ号」で使われていた四季のヘッドマークを使用。9月30日は「春」、10月1日は「夏」、10月2日は「秋」、10月4日は「冬」のヘッドマークをそれぞれ使用する。10月3日は2019年に開催されたヘッドマークコンテストの入賞作品を使用。10月5日はヘッドマークを取り付けない。

これに伴い、「SL北びわこ号」の「復活」と京都鉄道博物館の開館5周年を記念したグッズ付き入館券を発売。10月1日0時から11月29日16時30分まで予約サイト「アソビュー!」で引換券(500枚限定)を販売する。発売額は一般3200円、大学生・高校生3000円、中学生・小学生2500円、幼児(3歳以上)2200円。

2019年以降の「SL北びわこ号」はD51 200がけん引した。【画像:ポニー/写真AC】

「北びわこ号」は北陸本線・米原~木ノ本間(滋賀県)のSL列車。1995年から運行が始まり、蒸気機関車のC56形160号機やC57形1号機が12系をけん引していた。2019年以降はD51形200号機がけん引した。2020年春以降は新型コロナウイルスの影響を受け運転を休止。JR西日本は今年2021年5月に営業運転の終了を発表した。

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