西鉄バス「自転車には問題なし」死亡事故でネット投稿を否定、強調のコメント



死亡事故に対する西鉄のコメント。自転車側に原因があるとするネット上の投稿を強く否定している。【画像:西鉄】

西鉄は8月31日、同社グループが運行する路線バスで発生した死亡事故について、この事故に対するネット上の投稿は事実と異なるとしたコメントを発表した。

事故は8月28日の20時13分頃、北九州市小倉北区高浜の砂津2丁目バス停付近で発生。西鉄バス北九州の戸畑駅発→柄杓田行きのバスが前方を走行中の自転車に追突し、自転車の女性が死亡した。これに対してネット上では、自転車側に事故原因があったとして女性を非難する投稿が相次いでいた。

西鉄はコメントで「今回の事故の原因は、当該乗務員の前方不注意によるものであり、自転車の走行には全く問題なかったと考えております」とし、そのうえで「一部インターネット上で被害者の方に原因がある旨の投稿が多数見られますが、事実と異なる内容であると認識しております」としている。

また、発表文では事故原因を断定した部分とネット投稿の内容を否定する部分に下線を引いて強調し、自転車側の責任を強く否定した形になっている。

福岡県警小倉北署が事故の原因を調べている。警察が交通事故を捜査している段階で、バス会社がこうしたコメントを出すのは珍しい。

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