川崎臨港バス「座れる通勤バス」実証実験 川崎駅~浮島で運行



「着席バス」の車両と運行区間。【画像:川崎臨港バス】

川崎鶴見臨港バスは8月5日、川崎駅と臨海部の浮島を結ぶ「着席バス」の実証実験を実施すると発表した。川崎市の地域公共交通計画の施策「輸送サービスの快適性向上」の一環。

期間は8月16日~来年2022年2月15日で平日のみ。土曜・休日と年末年始は実施しない。川崎駅東口の19番乗り場を6時30分・7時10分・7月50分に発車する浮島バスターミナル行き3本を運行し、先着順で各回定員(49人)になり次第締め切って運行する。

運賃は片道・大人で340円。現在運行されている川崎駅前~浮島バスターミナル間の路線バス(大人210円)より130円高い。乗車時前払い方式でICカードの利用も可能だ。

臨港バスによると、同社が運行している川崎市臨海部のバス路線は距離の長い路線が多く、客の乗車時間も長くなる傾向がある。このため、朝のラッシュ時には川崎駅などの始発停留所で着席を希望する客が多いという。臨港バスは着席バスの有効性を検証し、今後の輸送サービス向上に向けた取り組みを進めるとしている。

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