京都の路面電車「N電」再利用の法要施設が完成 大阪交野の霊園、4月披露



京都市電「N電」を再利用したハピネスパーク交野霊園の法要施設。【画像:西鶴】

洋風霊園「ハピネスパーク交野霊園」(大阪府交野市)に、廃車になった路面電車を再利用した「法要施設」が完成した。4月1日に披露式が行われる。

ハピネスパーク交野霊園の運営会社「西鶴」などによると、法要施設に生まれ変わったのは、大宮交通公園(京都市北区)で静態保存されていた京都市電(1978年廃止)の「N電」こと狭軌1形電車。明治末期の1912年に製造され、戦後の1961年まで運行された。

法要施設の「車内」。【画像:西鶴】

その後は大覚寺(京都市右京区)での保存を経て大宮交通公園に移ったが、京都市が譲受希望者を募集し、西鶴が譲り受けた。ハピネスパーク交野霊園には周忌法要ができる法要施設や設備がなかったことから、「N電」を改装して法要施設を整備することに。改装に際しては換気を考慮し、車椅子でも利用できるよう設計したという。

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