京阪「座席上下電車」5000系の引退に先立ちイベント ヘッドマークや撮影会・洗車体験



京阪電鉄は3月24日、5000系電車の引退記念イベントを行うと発表した。ヘッドマークを掲出するほか、車両基地での撮影会なども行う。

6月に引退する京阪5000系。【画像:京阪電鉄】

ヘッドマークは3月27日から6月まで掲出する予定。5000系の第5551編成に掲出し、京阪本線と中之島線を走る。このほか、4月11・24日に「5000系さようなら淀車庫撮影会」、5月16・29日に「5000系ありがとう寝屋川車庫洗車体験会」が行われる。

「淀車庫」は中之島駅から第5551編成の臨時列車に乗って淀車庫に向かい、車庫内で撮影会を実施。その後淀駅に戻って解散となる。参加費は6000円。参加申込は3月26日12時30分から4月4日23時59分まで、京阪のネットショップ「e-kenetマーケット」で受け付ける。

「寝屋川車庫」も中之島駅から第5551編成の臨時列車に乗車。寝屋川車庫の洗車線や淀駅、三条駅の入替線を経由して三条駅で解散する。参加費は4000円。4月23日12時30分から5月2日23時59分まで「e-kenetマーケット」で受け付ける。

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京阪電鉄の5000系は、1970年12月にデビューした京阪電鉄の通勤車両。通勤車両のドアは通常、1両の長さが18m台なら片側3カ所に設けられているが、5000系は18m台ながら乗降時間短縮のためドアを5カ所に設けている。

一方、5ドアのうち2ドアには昇降式の座席を設置。ラッシュ時は座席を天井側に収納して5ドアで運用し、それ以外の時間帯は座席を床側に降ろして3ドアで運用することで、座席の減少による着席サービスの低下を抑えたのが大きな特徴だ。今回のイベントでは3ドアで運転し、座席昇降は行わない。

5000系は車両の老朽化のほか、ほかの車両とはドア位置が異なることもあり、ホームドアの設置計画にあわせて引退することが決まった。5ドアでの運用は今月2021年1月で終了しており、6月には5000系が完全に引退する予定だ。