静岡鉄道「1000形」2編成が熊本電鉄・えちぜん鉄道へ 初の他社譲渡、新車2編成と同時展示イベントも



静岡鉄道は2月18日、1000形電車のうちまもなく引退する2編成を熊本県の熊本電気鉄道(熊本電鉄)と福井県のえちぜん鉄道に譲渡すると発表した。

熊本電鉄に譲渡される1000形の1009号編成。【撮影:草町義和】

譲渡されるのは1000形電車の4両(2両編成2本、1009号・1010号編成)。まず1009号編成が2月20日、新静岡13時05分発の柚木行き列車を最後に引退し、続いて1010号編成が3月6日の新静岡13時05分発の柚木行き列車を最後に引退する。引退後は1009号が熊本電鉄、1010号はえちぜん鉄道に譲渡されるが、どちらも譲渡先での運用開始時期は未定だ。

これに伴い静岡鉄道は、引退当日の1009号編成と1010号編成の車内や窓を、見送りメッセージなどで装飾する。3月6日の10時からは、新静岡駅で熊本電鉄・えちぜん鉄道とコラボした記念グッズを販売する。このほか、2月20日の9時45分~10時45分に、引退する1009号・1010号編成と新型車両のA3000形電車の2編成(A3009号・A3010号)を同時に展示するイベントを長沼車庫で実施する。

静岡鉄道の1000形は、1973年から1985年にかけて24両(2両編成12本)が導入された。デビュー当時は珍しかったオールステンレス車体を採用したのが特徴。老朽化のため新型車両のA3000形への置き換えが進んでいる。1009号・1010号が引退すると、残る1000形は1001号・1006号・1008号・1011号・1012号の10両(2両編成5本)だけになる。

引退した1000形のうち、ほかの鉄道に譲渡されるのは、1009号・1010号編成が初めてだ。